弥美神社例大祭と王の舞

《福井県指定無形民俗文化財・町指定無形民俗文化財》
弥美神社では毎年5月1日に五穀豊穣を願う例大祭(町指定無形民俗文化財)が行われます。氏子集落全てによる幣迎え、その後、幣押し、さらに鳳凰の冠をつけ優雅に舞う王の舞(県指定無形民俗文化財)、荒々しく舞われる獅子舞と奉納されます。なお、若狭町宇波西神社の王の舞神事は、国選択無形民俗文化財に指定されています。



赤い鼻高面をつけ、孔雀の羽を使って鳳凰をかたどった鳥甲をかぶり、赤い縮緬の着物を着て舞う弥美神社の王の舞は、若狭路の王の舞のなかでも特に美しいものとして知られています。例大祭の当日は、朝から拝殿での神事や、乙女の舞、幣迎え神事などが行われた後、16時過ぎまで大御幣押しが繰り広げられ、その後、王の舞・獅子舞が舞われ、祭りは終わります。

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王の舞の解説
王の舞は、全国各地に広く伝承されている民俗芸能で、この若狭地方には現在、 16箇所の神社に神事芸能として伝わっています。そのうち、9箇所が旧三方郡内に存在します。 このように限られた地域に多数存在するのは非常に珍しいと言われています。 これら16箇所の王の舞は、各神社の祭礼において奉納され、一様に「王の舞」と呼ばれていますが、これらは全て舞い型、 衣裳、舞手の年齢等が異なっています。

なかでも彌美神社の王の舞は、福井県の無形民俗文化財に指定され、毎年5月1日の彌美神社(美浜町宮代)の祭礼に奉納されます。 この王の舞を担当するのは、彌美神社の氏子集落の中でも麻生と決められており、麻生の王の舞と言われるほどです。

この舞は、舞の優雅さ、動作の難しさ、演ずる時間の長さ等の要素から、当地方の王の舞の中では最高のものと考えており、 民俗学関係者、写真家等からも注目を浴びております。 また、この王の舞は5月1日の祭礼が本番ですが、前日や当日の早朝も麻生の八幡神社の境内でも舞われます。

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福井県は若狭・美浜町の麻生地区で行われる弥美神社の王の舞は毎年5月1日に弥美神社の祭礼にて奉納されます。数ある氏子集落の内、この王の舞の担当は唯一、美浜町の麻生地区が担当しております。それは区民にとって誇りでございます。また、祭礼の本番迄に区内の八幡神社の境内でも数回、舞を行います。

麻生地区では過疎化や少子化により舞人の人選、囃子方、指導等存続には、多くの壁があり由緒ある王の舞を保存するのが難しくなってきております。この王の舞の舞人の系譜を辿ると大正5年と判明しておりますがそれ以前は不明です。そんな弥美神社の祭礼は美浜町の麻生地区民にとって歴史ある重要な行事で、この王の舞が伝統でございます。

昔、この祭りの催事は当番の家を利用していた為祭りの当番(当屋)になると家を改装して舞人の世話をしておりましたが、近年、舞人の人選方法や祭りの形態は変わってきております。

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福井県美浜町にある。美浜駅から東南に3Kmほど、御岳山の西麓の宮代に鎮座。御岳山山頂付近に当社の奥宮御岳神社があるらしい。周囲は田園地帯。宮代から農道を東へ進むと、参道入口にある大鳥居が目に入る。

『若狭国志』によると、大宝二年、伊勢の内外宮を祀り、後に、二十六柱の神を配祀したため、二十八所大明神と呼ばれるという。社記には、「大宝二年、日月両輪を祀り」とあるらしい。社殿には、月星の紋が付いていたのは、このためだろう。地元の伝承では、かつては西方500mの「逢の木」という場所にあり、旧跡地を示す石碑が立っているらしい。

昔、彌美神社と呼ばれていた神社がいつしか廃れ、いつの時代にか、二十八所大明神として再興されたものだと考えられている。

ちなみに、『式内社調査報告』織田神社の項によると、二十八所大明神とは以下の神々らしい。丹生大明神、伊勢大神宮、八幡大菩薩、加茂大明神、平野大明神、稲荷大明神、春日大明神、大原大明神、四大神、石上大明神、大和大明神、廣瀬大明神、龍田大明神、住吉大明神、梅宮大明神、吉田大明神、廣田大明神、祇園大明神、南無天神、氣比太神宮、熊野大権現、金峯大権現、白山大権現、熱田大明神、十禅師、上下大明神、日吉大権現。二十七社しか記されてないが、上下大明神を二社とするのだろうか。上下大明神とは諏訪だろうか。

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祭神は室毘古王(むろびこのみこ)。この神は三方郡一帯を治め、土地を開拓した神。創建は702年(大宝2年)。当初は現在地より西方に存在した(日本の神々)。鎌倉時代以後二十八所大明神や二十八所宮と呼ばれた。その所以は28の神社の神を祀ったことに依る。この28の神(神社)は伊勢・北野・春日・石上・龍田・住吉・氣比などの大社クラスの大きな神社の神。

「弥美神社縁起」に依れば、702年(大宝2年)に28の神が祀られたとしているが、平凡社 「歴史地名大系福井県の地名」、白水社 「日本の神々」のいずれもこれを否定している。特に天満宮については祀られる菅原道真公の逝去と一致しない。隣接して園林寺がある。園林寺は当社の神宮寺。本尊の薬師如来は泰澄の手によるものという。

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